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国内からの弔辞

 昨年の荻田先生の悲報は、私たち家族にとって一番悲しく、はじめは信じられない出来事であり、それからは先生の事を思い出す日々でした。

 私たちが初めて先生にお会いしたのは、平成12年の秋の事です。長男(当時2歳)のリンパ管腫の治療を地元で続けていた頃、改善されない症状と度重なる小さな我が子への外科手術の繰り返しに、「何か小さな子の体に負担のかからない良い治療法は・・・」と毎日のように情報を収集していた時、先生のホームページ「カルロスちゃんと共に」の小さな難病の子に対する熱心な治療と熱意あるさまざまな取り組みが目にとまりました。

 翌日、医療機関の紹介状等も面識も何もない私たちが、突然電話をしたにもかかわらず、先生はお忙しい中、長男の今までの治療経過と症状を聞いて下さり、「遠くて大変でしょうが治療しましょうか」と言って下さいました。その時、私たちはとても救われ、この病気と向き合ってから始めて初めて希望が見えてきたと思いました。

 約1ヶ月後、先生のもとへ初めてお伺いしました。「遠くからよくきたね。京都はまだ夏のようでしょう。」と長男に温かい声をかけてくださり、病気のこと・治療のことなどの他、負担のかからない治療時滞在の事まで、初めての私たちに親切に教えて下さったのを印象深く思い出され、病気の子をもつ親の気持ちがとても癒されるような気がしました。その後、定期の治療でも温かくいつも迎えていただきました。先生のおかげで、今では長男も経過は大変良く、普通の子と何ら変わらず過ごしています。

 荻田先生の一周忌と伺い、再び大きな悲しみと先生のお人柄が思い出されるとともに、未だ一部医療機関では認知されていない難病の子どもたちと私たち親・家族のために全力を注いで下さった事に心から深謝し、先生と出会い、治療していただいたことを私たち家族は我が子の成長と共に大切にしていきたいと思います。

 荻田先生、本当に有り難うございます。遙かな地よりご冥福をお祈りいたしております。

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